花蜜のしたたり

いい歳でもエロスがなければ生きていけない。

いい女は世界にたくさんいる

「泊まれないなら、そこまで行く意味ない〜」

と女友だちに言われた。

まあ、そうだよな、でもな…

私の立場を彼女はわかっているものの、海にでも行こうと提案したら、そんな風に返された。

千夏は独身だし、もともと自由でさっぱりした性格なので、自分の気持ちをいつも率直に口に出す。

私からするとそんなことが簡単ではないことは知っているはずなのに…と思うが、千夏は自分の希望を言い放って、目の前でビールを飲んでいる。

まあ、そうだよな、これ以上進めないんだなと改めて感じて落ち込んだ。体調が思わしくないのも重なって、さらに滅入ってしまった。

千夏とは心身ともに相性がいい。それは彼女もそう言ってくれているが、法や制度や常識は自由にさせてくれない。

かと言って、離婚するのかと問われたら、さすがにその気もない。

定年間近になってきて、自分で固めてきてしまった今の不自由さと少し老いてきた肉体が悩ましい。

これから未来、楽しいことが起きそうに思えないなあと思い知らされた一言だった。

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