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雑居ビル「ヤリ部屋」でケモノのように(1)

とっても大きなあえぎ声を久しぶりに聴いた。

「ああっ ああっ はあっ  あっ  いやっ あんっ」

狭い通路に漏れる、どころでなく、響き渡っていた。

不規則に反応するあえぎ声が、しばらくすると、リズミカルになってきた。

「あん あん あん あん あっ あっ あっ あっ」

同時に、

「ピッチ ピッチ ピッチ ピッチ ピッチ ピッチ」

という音が聞こえる。正常位で挿れて勢い良くぶち込んでいる音だろう。

そのまま、時折おっぱいを揉むか、乳首を摘むかしているのか、

「あうっ、いやっ」という声も時々挟まる。

「あん」なのか、もはや「キャン」なのかわからないほど、動物の鳴き声のようにあえぎまくっている。

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新橋の雑居ビルにあるレンタルルーム。「レンタルルーム」という名前だが、事実上ラブホだ。

しかも、古い雑居ビルのフロアをいくつかの小部屋に仕切った程度で、ラブホと呼べる代物でもなく、「ヤリ部屋」と言った方が実態に近い気がする。

小さなエレベーターを降りると、すぐに1メートル程の狭い通路が見えて、その両側に2部屋ずつ仕切られていた。つまり、そのフロアは計4部屋。上下階合わせて4フロアくらい使っているようだった。

エレベーター降りてすぐの部屋では、声からすると若いカップルがすでに本格的に始めていて、あえぎ声がその通路に響き渡っていた…。

「あうっ あうっ あうっ あうっ」という声の間に入る音が、

「パンッ パンッ パンッ パンッ」に変わった。今度は四つん這いにさせて、尻を抱えてバックから突っ込んでいるのだろう。

私と千夏は、「すっご~い」と笑いながら、その向かい側の部屋に入った。

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