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濡れながら、想う

折り畳みの傘を見ると、時々思い出すことがある。


もう、5年前ほどのことになるが、医療関係の人妻と付き合っていた。


彼女とは仕事で知り合いになり、打ち上げの飲み会で初めて私的な話をした。


感じがよくて、品があって、聞くとピアノも弾くという。


少し酔っ払いながらの帰り道、小雨が降ってきた。


私は気に入り始めていた彼女と話しながら歩き、私の持っていた折り畳みの傘に入れてあげることになり、私にとっては「恵みの雨」となった。


有楽町駅で別れることになったが、私は彼女にその折りたたみ傘を貸した。
貸せば、きっと返してもらうことを口実にまた会えるという計算が正直あった。


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それから約2週間後、私と彼女はおでん屋で食事をして、日本酒で少し酔った勢いもあって、彼女をラブホテルに誘った。


少し躊躇しながらも、彼女は結局拒むことなく、私にカラダを開いた。


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今日、夕方に雨が降り出し、折り畳みの傘をバッグから取り出した時、なぜかふとそんなことを思い出した。

 

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